山と川のある町 歴史散歩
第二章 季節と祭り
横手には、めぐる季節にあわせるかのようにお祭りがあります。
(1) キュウリ神さん
(2) ニンニク神さん
(3) 送り盆
(4) かまくら
(5) ぼんでん
季節の野菜・果物にかかわるお祭りとして、ほかに「アンツコ神さん」(もと馬場崎町)もあったのですが、ここでは、「キュウリ神さん」「ニンニク神さん」のふたつから散歩してみたいと思います。
「キュウリ神さん」のにぎやかなお祭りは、文政年代(1818~30)に書かれた『雪の出羽路』にみえています。その寺町・大乗院は、いまは残ってはいないようですが、『雪の出羽路』を手掛かりに、季節とキュウリとのかかわりの歴史を少し散歩してみたいものです。
「ニンニク神さん」は、やはりニンニクのとれる季節とかかわるようですが、不明の点が多く、伝承の世界に鎮座しているみたいです。横手市前郷字上在家の「丸山神社」を「ニンニク神さん」と呼ぶのですが、丸山をくぐる《一ノ堰》の取水口工事の洞門(隧道)掘削に大きくかかわるようです。
板碑が祀られ、その伝承のもつ力をじっくり堀りさぐってみたいものです。
夏の「送り盆」のもともとのかたちは飢饉で亡くなった人を祀るもの。ケガチの歴史を少し散歩。
雪の二大祭り「かまくら」と「ぼんでん」・・・甘酒をひっかけて、祭りのもともとの姿をさぐりにちょっと出掛けて見ませんか。
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