山と川のある町 歴史散歩
第四章 地名めぐり・町名めぐり
不思議な地名、もう消え去ってしまった町名…。ここでは地名・町名の昔をぶらりと散歩してみましょう。
(1) 十一面さん
(2) きゃのづるさん
(3) 沼山
(4) ふるまぎ(古間木)
(5) 碇
(6) 石町
(7) 大鳥居山
(8) 平城
(9) お城山
(10) 二日町
(11) 上野台
(12) 川原町
(13) 愛宕山
(14) 若勢市(わかぜいち)
(15) 切支丹首塚
愛宕山登り口の南口に並ぶように諸子沢(もろこざわ)があって、いまは、“みずほの里・ロード”がもとの道を分断しています。その東の山道をしばらく登ると急に視界が開けて、ふかい沢目に下る急な坂が見えてきます。
「へッピリ坂」です。山歩きの好きな、山菜採り名人のうちのバッパから、こどものころ聞いた坂の名まえです。
「あんまり急な坂だもンで、屁がでるほどなんきな坂…。だから、へッピリ坂だとよ…」
小さな坂の名まえに民話の世界が、いまもゆたかに刻まれて残っているのです。ユーモアたっぷりに。
へッピリ坂の向こうの高い山は「源助山」。片野源助という人のマツタケ山だったということです。あの羽黑の片野家です。
地名はなにかを背負ってそこにあるように思います。町名もです。
まずは、ぶらりと出かけましょうか。
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